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Posted by みやchan運営事務局 at

2017年08月17日

精霊流し


皆様、お盆はいかがでしたか?

我が家は、義母の初盆の為に11日から16日まで、夫の実家の天草に帰省してきました。
あちらは、精霊流しや、仏様や餓鬼どんに上げるもの、初盆参り、爆竹や花火をやりながらのお墓まいり…など、昔ながらの風習が色々残っているので、「今回は忙しいだろう」と、覚悟して帰りました。今までは見るだけだったので、精霊流しも、とっても風情があり、帰省の楽しみの一つだったんです。

帰省した日から13日までは、初盆参りに、お客様がひっきりなしで、お茶をお出ししたり、御礼の品を渡したり(ペットボトル 20本分の麦茶を作りました。まぁ、子供達や私達も飲みましたが。)

合間を見て、夫や姉妹達は、知り合いの初盆に参りに行ったり。以前は、お金を包む以外に、精霊流しに飾る提灯を贈っていたそうです。なので、知り合いや親戚の多い家は、必然的に大きな船になっていたとか。

15日は、朝早くから、精霊船を作る為に、親戚やご近所の方が来て下さるので、7時前には朝ごはんを食べ(この日は早起き!) 大急ぎで、掃除して、お迎え。昔は船そのものから作っていたので、大人数で、3時くらいまでかかっていたそうですが、今は2メートル以内という決まりもあり、業者さんにお願いしたので、造花などで飾りつけしたり、藁を敷いたり、仏様の絵を描いて貰ったのを飾ったりなどで午前中に終わりました。昼食は、こちらで準備して食べて頂くんですが、最近はどこもオードブルを注文するそうで、お刺身やお煮しめ、おむすびなども親戚が手伝ってくれ、準備する物も段取り良く、持ち寄ってくれました。テーブルの裏やおぼんに名前が書いてあるのも、普段から助け合いがある証でしょうね。

お墓まいりには、大量の花火を持って行き、ロケット花火や爆竹を鳴らすんですが、結婚して初めて、お盆に帰省した時には、朝から花火の音がするのに、びっくりでしたが、1時間半もするとは思わずに、改めて びっくり。夜の精霊流しも爆竹を連結して、大量に使うので、花火代に2万円近くかかっているのも、初めて知りました。天草は、長崎に近い感じですね。

精霊流しは、まだ明るい7時くらいに出発。提灯にろうそくを灯し、息子3人と夫で担ぎ、親戚の若手に爆竹係をお願いして、スタート。道の両側は、お供えを船の中に乗せてもらう為に、待ってる方や見物してる方でいっぱい。歩いているうちに、暗くなり、提灯の灯りが雰囲気を醸し出していました。テレビ局も取材に来ているほどでしたよ。

港で、お坊さんの読経と焼香があり、35の船と身内の人々で、独特の雰囲気がありました。手を合わせた時には、じーんとしてしまいました。前日の夜中は、雷がかなり長い時間、すぐ近くで鳴り続け、お天気が心配でしたが、日中から精霊流しの時間までは雨も降らず、無事に終了。お盆って、雨が降らないって、誰もが話してたんですが、本当不思議でした。昔はそのまま流してたそうですが、今は造花やお供えをビニールに包む家庭も多いので(我が家は 蓮の葉で包んでましたよ) 、漁船に引いてもらい、流したら、また戻って、焼却するそうです。昔は自然に帰る物だけで出来てたそうですけどね。

翌日は、6時から、初盆の家庭から2人ずつ出て、掃除。かなりの爆竹の残骸に、2時間近くかかってました。うちからは、夫と長男…今回、よく働きました。そして、そんな皆んなを、お母さんは喜んで 見てくれてたろうと思います。

大変な部分もあったけれど、やはり残して欲しい風習だな、とも思います。鹿児島では、親戚が集まって、お墓でご飯食べるんですよ。…今はどうか分かりませんが。地域によって、風習は違いますが、先祖や亡くなった人を偲ぶのは、共通でしょうね。
  


Posted by ナチュラルグリーン at 23:39Comments(0)暮らしの中で思うこと