2015年03月18日

食は命そのもの

昨日は、JA主催の県民フォーラムで、福岡の助産師の内田美智子さんの講演会があり、行ってきました。無料だったものの、入場券の申込みが必要で、それも早くに締め切ったほどの人気ぶり。私も2度お話は聴いていますが、何度聴いても、心に響き、涙が出てしまいます。

「今日のは、ちょっと内容を変えてるから、泣くことはないと思いますよ。」って、内田さんがおっしゃってたのに、です。どうして、涙が出るかっていうと…食が命に直結するから。食卓の味やにおいが、記憶となって、心を支えてくれることもあるから。その記憶がないことが、充たされない想いとして、人生を苦しいものにしてしまうこともあるんです。

内田さんのところには、妊娠や中絶の中高生も多く訪れるそうです。そして、ゆっくりと話を聞くと、お母さんにご飯を作ってもらってない率が、とても多いそう。お母さんにご飯を作ってもらわなかった少女は、母になった時、ベビーフードや菓子パン、ジュース、カップ麺、レトルトなどを食事とする…親と同じ事をするんですって。愛情は伝わるんでしょうか?充たされない想いは、何かで埋めることができるのでしょうか?

香川県の校長先生が始めた弁当の日は、「親が作ってくれないなら、自分で作れるようになろう!」と、正しく、そんな子供達がきっかけとなり、スタートしたものです。宮崎県は、有数の弁当の日を取り組む自治体ですが、学校毎に、温度差があるのが、現状です。その主旨を理解して下さる指導者がいると、かなり有効な取り組みですが、そうじゃないと形だけ…とっても勿体無いです。

私も家庭版 弁当の日をやろうとしてましたが、部活で忙しくなると、男の子はちっとものってくれなくて。それでも、味の記憶は絶対残るし、それが生きる力になることもあるって、強く思っているので、せっせとご飯だけは作っています。

そう言えば、学生に食生活調査をしたスライドが紹介されましたが、学食でお昼は定食。お弁当なら幕の内を食べてた男子学生がいましたが、「きっとこの男子学生は、家でこういう食事をしてたんでしょうね。」と話されてました。

現代は、砂糖の取り過ぎ、食品添加物の取り過ぎで、様々な病気の芽を取り入れてしまってます。健全な肉体に健全な精神は宿る、という言葉を改めて思うようになりました。社会で起こる沢山の悲しい事件は、子供達だけのせいではないって、思います。私達 大人が、利益だけや楽だからという理由で、大事なことを置き去りにしてきた結果だと、痛切に感じます。

食は命そのもの。大事に大事に、していきたいと思う講演会でした。


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Posted by ナチュラルグリーン at 22:31│Comments(0)大切な食のこと
 
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